SSブログ

誕生日 母の手紙が 勇気づけ [映画観想だ]

今日4あたりから厳しい冬の寒さは緩み 春の暖かさが徐々に増してくるという 早いもので
1月も今日で終わり2月が始まる 毎年のことながら月日の過ぎる速さは年をとるごとに増し
ていく気がする 特に3月末からの桜の時期が過ぎるともうその速度の速いこと 8月を過ぎ
ると一層速くなり年末を迎え そして新しい年が明けて また一つ年を取る

◎ 「ニライカナイからの手紙」  蒼井 優  平良 進  南 果歩
 沖縄県の八重山諸島の一つ 「竹富島」 に簡易郵便局を開いている祖父と母と6歳の風希
 という少女が暮らしている ある日母は島を出て東京へ出るという その理由は風希は聞か
 されない そして風希が7歳の誕生日に母から誕生日祝いの手紙が届くがまだ島には帰れ
 ないがいつか帰るからと書いてある 母は帰って来ず風希の誕生日に毎年手紙が届けられ
 る 14歳の時の手紙には20歳になったら本当の事を話すから と書かれていた
 やがて風希は18歳になり高校を卒業することに 届いた母の手紙には 「自分の一生なの
 だから自分のやりたいことをやり抜きなさい」 と書かれていた 写真撮影が好きな風希は
 島の風景を撮って島の土産物店で売っていて 結構売れた 東京に写真の勉強に行きたい
 と祖父に訴えるが 20歳にならなければ島を出ることは許さない と祖父は頑なに反対する
 そんな祖父の反対を押し切り風希は東京のプロの写真家の助手になり住み込みで暮らすよ
 うになる その写真家は人使いが荒く何度も辞めて島に戻ろうと思うこともあった 風希は
 合間を縫って母に会いに行こうと探し回るが手紙には住所が書いてないので見つからない
 ただ消印から突き止めたのは渋谷の小さな簡易郵便局で投函されたことだった
 仕事に慣れた風希は自分で写真を撮り始める そして19歳の誕生日に届いた母の手紙には
 日時が指定され井の頭公園の弁天橋で会おう と書かれていた 首を長くして迎えたその日
 写真誌のコンテントに応募し見事に佳作に入った写真が紹介されている雑誌を手に弁天橋に
 行ってみると そこにいたのは祖父 祖父が母との再会を邪魔したと思い母を探すため渋谷の
 簡易郵便局長を訪ね手紙の住所を聞き出そうとすると 初対面の筈の局長が 「風希さん?」
 と聞いてきて そして全てを話してくれた
 14年前 母が島を出て東京に行ったのは病気の治療をするためだったが 余命がないと告げ
 られる それを聞いた祖父が娘の誕生日に手紙を書け と勧め 母は7歳から20歳の誕生日
 の手紙を書きあげて死ぬ 祖父はその手紙を渋谷の簡易郵便局長に預け 毎年1通づつ送っ
 てくれ と頼んでいたのだ だから祖父は20歳になるまで島を出て母を探し 母が死んでいる
 ことを知られたくなかったのだ
 風希は急ぎ竹富島に戻り祖父の家に行くと そこには父と母の遺影が飾られていて 改めて
 母は死んだのだと分かった たくさんの島民がそれぞれ祖父の家を訪れ風希に差し出す
 東京に戻った風希はまた写真を撮り始めて 元気を取り戻す
 という物語

祖父の母亡き後の孫を思い 母にニライカナイからの手紙を書かせ それを毎年届けてもらい
母は生きている いつか帰って来ると信じ込ませて生きさせる という物語だがミステリー
の部分もあって面白い

「ニライカナイ」 とはウィキペディアによると
沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界の概念のひとつ 理想郷の伝承
遥か遠い東の海の彼方または海の底 地の底にある異界
とある
早い話が私には 「天国からの手紙」 と訳せると思う

10557428.gif←ポチッと押して下さい



 


 
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。